シュタイフ テディベア修復
先日とある方からシュタイフのテディベアの修復を頼まれました。
45年前にヨーロッパへ短期留学した際、帰国のトランジットの空港でこの子に一目惚れして連れて帰ったそうです。
いつの間にかクタクタになってしまったものの、どうしても捨てられず納めていたそうです。
人生を半世紀近くも共にして来たシュタイフのテディベアちゃん🧸です。
私は趣味でテディベアを作っているだけの人間で、修復なんてやった事がありません。
でも、これから大変お世話になる方のお願い。。
引き受けたものの、この思い入れのある大切なテディベアをトラブルなく修復ができるか不安でした。
お預かりして連れて帰る際のテディベアです。
あまりに中身がいびつだったので、気になってすぐに背中の綿入れ口をといてみました。
劣化した茶色の綿?詰め物が出てきました。
綿の中には手足を動かせるよう劣化した針金も入っていました。
鶏肉みたい...笑
でも流石はテディベアの老舗シュタイフ様。ジョイント式ではないものの、生地はモヘアでがっちり作ってありました。
詰め物を取り出していたところ、トラブル発生💦💦
劣化具合が酷く、取り出す際に生地を痛めてしまいました😱
大切なテディベアなのに...
でもやるしかありません!
生地をぬるま湯で丁寧に洗い...
乾かしたら色がワントーン明るくなりました✨
目はプラスチックアイを頑丈に付けてありました。
本格的なテディベアはハンドメイドのグラスアイが使われています。
子供用のぬいぐるみテディベアは、落として割ったり引きちぎって飲み込んだりしないようプラスチックアイが使われます。
穴の空いた腕の根本は頑丈な芯地を貼って縫い閉じ...
いよいよテディベアの命である目の付け替えです。
修復さえできればどんな状態でもいいと言われていましたので、目は元々付いていたところより下に修正します。
元々の眼と比較
やっぱり断然グラスアイです✨
シュタイフらしさは無くなっちゃうけどいいかな...?
ドキドキしながらぬいぐるみ針で眼をしっかりと付けました。
体にも綿を詰め
口と手足の爪を刺繍します。
少し重さを出す為にガラスビーズを詰めました。
やっと形になりました💦
まだ出来上がりではありません。
耳にクセが付いていて、どちらの耳もパタンと倒れてしまうので、修正して耳を起こしました。
最後にリボンとチャームを付けます。
完成です✨
可愛い〜😆😆😆😆💕💕💕
ベビーフェイスのくまちゃんに生まれ変わりました😆✨
愛着も出てきたところで旅立ちです。
こちらは私からお渡しの際の記念写真です。
あまりの可愛さにビックリ&大喜びして頂きました✨
末永く可愛がってもらえますように😌